いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(ヒア・カムズ・ザ・サン(ビートルズ))■

◆ジョージは『ヒア・カムズ・ザ・サン』に、相当の自信があったようです(m176)◆


◎収録アルバム:「アビイ・ロード」 等 


♪『ヒア・カムズ・ザ・サン』の歌詞<1>
太陽が やってきて
光が あふれ始めた 
僕は ハッキリ言える
「もう 大丈夫」だと


♪朝の始業の音楽が『ヒア・カムズ・ザ・サン
・二年間働いたオフィスの、朝の始業の音楽が『ヒア・カムズ・ザ・サン』でした。「朝日だ~。さぁ働こう(働け!)」の意味が込められていたかどうかはわかりませんが、オルゴールで演奏される『ヒア・カムズ・ザ・サン』は、オフィスに差し込む朝日をより輝かやかせてくれたように、私には思えました。

 

・私は、この曲を聞く度に、二つの事が思い浮かびました。
1)ジョージは、日本の地方都市のオフィスで、この曲が流れると予想していたかな?
2)ジョージは、このオフィスで、この曲が流れるのを喜んでくれるかな?

 

・しかし、このオフィスだけでなく『ヒア・カムズ・ザ・サン』は、いろいろな形に編曲されて、あらゆる場所で流れています。やはり名曲は、世界中で愛されるのですね。


エリック・クラプトンのギターで作曲
・作曲当時、ジョージは、ビートルズが作った会社「アップル社」のオフィスに毎日通い、会計士と膨大な書類に囲まれて、書類のチェックとサインに忙殺されていました。

 

・ミュージシャンが、会計士に囲まれてのオフィス・ワーク。会計の知識などないので、チンプンカンプン状態、これは精神的にかなりキツイ仕事だったと思います。

 

・精神的に行き詰まったジョージは、仕事をサボって、エリック・クラプトンの家へ遊びに行きました。そこで、エリック・クラプトンのギターを借りて作曲されたのが『ヒア・カムズ・ザ・サン』でした。

 

・私は、歌詞の「もう 大丈夫」は、恋人を勇気づけると共に、精神的に行き詰まった自分自身を励ます言葉ではないかと考えています。

・「ヒア・カムズ・ザ・サン」のシングル・レコード。オー・ダーリンとカップリングです。

♪『ヒア・カムズ・ザ・サン』の歌詞<2>
恋人よ 見てごらん
氷が溶けはじめているよ
恋人よ 感じてごらん
久しぶりの太陽の暖かさを
僕は ハッキリ言うよ
「もう 大丈夫」だと


♪ジョージと、ジョン又はポールとの共作曲はない
・「レノン=マッカートニー」とクレジットされている曲は、ジョンとポールの共作です。「レノン=ジョージ」とか「ジョージ=マッカートニー」のクレジットは存在しません。

 

・これはジョージと、ジョン又はポールの共作曲は、一曲も存在しない事を意味しています。実際、二人はジョージの作曲にアドバイス等はしましたが、いっしょに作曲はしていません。

 

・当時、一枚のアルバムのジョージの担当分は二曲程度でしたが、天才「レノン=マッカートニー」レベルの傑作を作る為に、ジョージは、作曲技術的にも、精神的にもかなりのプレッシャーがあったと思います。


♪『ヒア・カムズ・ザ・サン』で、ポールのアドバイスは不要
・ジョージは『ヒア・カムズ・ザ・サン』に、相当の自信があったようです。ポールは、いつもの様にアドバイスしようとしますが、ジョージは、「いや、このままで問題ない」と、言い切ったそうです。

 

・しかし、バンド仲間とは嬉しいもので、ビートルズのメンバーは、ジョージの曲の演奏となると、俄然張り切りました。ジョージのもう一つの名曲「サムシング」では、ベースのポールが余りに張り切りすぎるので、「もっとシンプルに弾いてくれ」と、何度もポールに注意したそうです。

 

・『ヒア・カムズ・ザ・サン』でも、バックを支えるポールのベースとリンゴのドラムのコンビネーションが心地良く響き、私には、まるで「ジョージ頑張れ」と演奏している様に聞こえてきます。

 

・「レット・イット・ビー」制作の時と違い「アビイ・ロード」制作では、ビートルズの一部始終を撮影しようとするカメラもなく、音楽製作に集中できたそうです。リンゴは「ビートルズがいい演奏をしている時は、普段のモヤモヤもすっ飛んで、音楽に集中できるんだ!」と、語っています。こうして、大傑作「アビイ・ロード」が生まれたのですね。


www.youtube.com

・ヒア・カムズ・ザ・サン(3分11秒)
・ビデオで手を振るポールに、思わず手を振り返す私です。
・作詞・作曲:ジョージ・ハリスン 歌:ビートルズ