いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(君は悲しみの(イルカ))■

◆彷徨う男と女の情景が見える歌(m181)◆

◎収録アルバム: イルカ ベスト 等 


♪「サラダの国からきた娘」と『君は悲しみの』
・「♪サ、サ、サー、サラダ~ サラダの国からきた娘」と「♪君は悲しみの 安らぎの人~」の2曲。

・2曲とも作詞・作曲はイルカですが、私には2曲の曲調は両極端にも思えます。乙女チックな歌と、彷徨う男と女の歌。

・イルカの才能の凄さだと思いますが、イルカの作品の中で『君は悲しみの』は、特異な名作だと、私は思っております。


♪『君は悲しみの』の歌詞<1>
昨日の事さえ 思い出せないほど 
僕は いつも疲れてた

・「君は悲しみの」のジャケットです。何かイルカらしいショットですね。

♪彷徨う男と女の情景が見える歌『君は悲しみの』
・「僕はいつも疲れてた」と独白する男と、黙ってジャスミン茶を差し出す女。

・雨の日、明け方の部屋、一人旅から帰った男を、眠ったふりして迎える女。

・女の愛を知り、感じながらも、自分の苦悩にのめり込む男。男を苦悩ごと包み込む女 ⇒「君は悲しみの 安らぎの人」


♪『君は悲しみの』の歌詞<2>
何も告げずに 一人旅に出て
雨の日 突然帰った僕を


♪彷徨う男 ⇒ 私にダブります
・人生を彷徨う男。しかし、苦悩の中身を、女に話そうとはしません。「言葉にできない苦悩!」「話しても無駄?」「話してわかるような事じゃない!」男はそう思い込み、話すことを諦めているのかもしれません。

・女は「私が理解できるかどうかわからないけれど、話して欲しい」と願っているのかもしれませんが、ただ、人知れず泣きます。

・この彷徨う男が、私にダブります。いや、男なら大なり小なり、ダブるのかもしれません。それが「男のわがまま」だとしても。


♪『君は悲しみの』の歌詞<3>
僕は 僕の事しか見えなかった
君が泣いてるなんて 知らなかった
君は僕の為に生きてくれた やさしい人


♪「君は悲しみの 安らぎの人」は、愛の言葉
・男は、女を「君は悲しみの 安らぎの人」と名付けます。これは、この男なりの愛の言葉だと、私は思います。

・青春の一コマを見事に切り取った、この『君は悲しみの』という歌。別れるか?わかり合うか?この彷徨う男と女の結末は、わかりません。哀しい雨音が、明け方の部屋に静かに響くだけです。


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・君は悲しみの(5分04秒)
・「君は悲しみの 安らぎの人」は、愛の言葉
・作詞・作曲:イルカ 歌:イルカ