いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(アイ・ウイル(ビートルズ))■

◆歌われる女性は「ジェーン」か「リンダ」か(m138)◆

◎収録アルバム: ホワイト・アルバム

 
♪『アイ・ウイル』(そうするよ)の歌詞
誰も知らない 僕の君への愛
今だって 君の事で心はいっぱいさ
「一生 一人で淋しく生きる?」
君が望むなら そうするよ

君と やっと出会えたのに
君の名を聞きそびれてしまった
でも そんな事はどうでもいいんだ
僕の気持ちは 今も変わらないのだから

今度 また君に会えた時には
君に歌を 歌って欲しいな
大きな声で 僕によく聞こえるように
君のそばが 一番心安らぐ所だから
君のすべてが いとおしくて仕方ないから
また会おう そうしよう


ジェーン・アッシャーとポールの「永すぎた春」
1963年、女優ジェーン・アッシャーは、ビートルズとの対談番組出演をきっかけに5年にも及ぶポールとの交際が始まりました。「オール・マイ・ラヴィング」「恋を抱きしめよう」「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」など、この時期に作曲されたポールのラブソングは、ジェーンとの関係が題材になっていると言われています。婚約まで進んだ二人ですが、結婚観の違いなどもあり、結局、別れてしまいました。

 

♪「ビートルズ最後の独身男ポール、結婚!」
アメリカ人のリンダ・イーストマンは、60年代を代表するミュージシャンを撮影する写真家で、彼女のローリング・ストーンズの写真が音楽雑誌に掲載されたことをきっかけに一躍有名になりました。その頃(1967年)、ポールと出会っていますが、ジェーンとの破局後、二人は本格的に交際を始め、1969年に結婚しました。二人の結婚を「ビートルズ最後の独身男ポール、結婚!」とニュースは、報じました。

 

ウィングスのバンド・メンバーとしてのリンダ
ビートルズ解散後のポールを、リンダは妻としてだけでなく、ポールのバンド、ウィングスの重要なメンバーとしても支え続けました。音楽的な教養や経験がないリンダですが、ポールの熱心な指導もあり、ウィングスではキーボードとコーラスを担当し、コンサートツアーやアルバム制作でも欠かせない存在となりました。

 

♪『アイ・ウイル』で歌われる女性は「ジェーン」か「リンダ」か
ポールの発言はありませんが、一般的に、この曲で歌われている女性は、出会ったばかり頃の「リンダ」だと言われています。この曲を聞いて心休まるのは、やっと出会えた意中の女性「リンダ」に「君が望むなら そうするよ」と、相手の心を思いやる優しさが、歌詞にもメロディーにもあふれているからではないでしょうか。

ウィングスの最高傑作アルバム「バンド・オン・ザ・ラン」のジャケットです。


www.youtube.com

・アイ・ウイル(1分45秒)
・ポールの少し鼻にかかった声と「口ベース」が魅力のストレートなラブソングです。
・作詞・作曲:レノン=マッカートニー 歌:ビートルズ