◆ジャマイカの市場で繰り広げられる元祖「ハッピー・ソング」(m137)◆
◎収録アルバム: ホワイト・アルバム
♪『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』の歌詞
デズモンドは、市場の屋台売りで
モリーは バンドの歌姫さ
デズモンドが、「君の顔 素敵だね」というと
モリーは 彼の手をとって歌いだした
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
人生は まだまだ続くよ
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
人生は まだまだこれからよ
数年が立ち 二人はスイートホームを持った
庭では 二人の子供がはしゃぎまわっている
もちろんデズモンドとモリーの子供さ
♪『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』は、おまじないの言葉
『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』は、ポールが考えた言葉ではありません。ナイジェリア人のコンガ奏者 ジミー・スコットの生まれ故郷のおまじないでした。おまじないの意味は「人生は まだまだ続くよ」で、彼の口癖となっていました。それを聞いたポールが気に入り、この曲の誕生となりました。ジミー・スコットもこの曲でコンガを叩いています。
♪スカのリズムに乗れないビートルズ
この曲はレゲエの前身であるスカのリズムで作られていますが、ロックン・ロールならすぐ乗れるビートルズも、ジャマイカ風の乗りを再現できず、ポールを苛立たせ、録音も苦労の連続でした。
♪イントロのピアノは、ジョンのサプライズ
ジョンはこの曲を「ババア向けのクソ」と、ののしっていました。録音の繰り返しに頭にきたジョンは、ヨーコを連れてスタジオを飛び出しました。しかし、数時間後クールダウンしたジョンがスタジオに入ってくるなり弾いたピアノがあのイントロとなり、録音は再会されました。
♪元祖「ハッピー・ソング」
明るい陽射しのジャマイカの市場で繰り広げられるデズモンドとモリーの恋物語。聞いていてハッピーになる『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』は、ビートルズの四人の関係がギクシャクする程、難産となった作品でした。しかしながら、一つのおまじないの言葉から元祖「ハッピー・ソング」とも言える作品を生み出すビートルズの才能・連携は素晴らしいの一言ですね。
♪最後に「おもしろい響き」の曲名・歌詞・芸名のオンパレードです。
・『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』 by ビートルズ
・「ビビディ・バビディー・ブー」 by ディズニー映画
・「ララルー・ララルー」 by ディズニー映画
・「アブラ・カタブラ」 by ディズニー映画(?)
・「ケ・セラ・セラ」 by ドリス・デイの歌
・「ビリ・ビリ・ビッケンブン」 by 歌「私はお医者さん」の歌詞
・「アンドレ・カンドレ」 by 井上陽水の最初の芸名
「おもしろい響き」で「曲を盛り上げたい!」「神秘性(?)を持たせたい!」とアーティストの苦心作ばかりですネ。
・オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(3分08秒)
・「人生は まだまだ続くのよ」「人生は まだまだこれからよ」のおまじないです。
・作詞・作曲:レノン=マッカートニー 歌:ビートルズ