◆そこでは現実がないから 何にも囚われない(m136)◆
◎収録アルバム: マジカル・ミステリー・ツアー
♪『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』(ストロベリー・フィールズは永遠に)の歌詞
僕といっしょに 行こう
ストロベリー・フィールズへ
そこでは現実がないから 何にも囚われない
ストロベリー・フィールズよ 永遠にさ
僕の樹には 誰もいないようだ
僕の樹が 高いか?低いか?
僕自身が 何であるか?
理解できる人はいない
でも かまわないさ
僕にとっては それはほとんど意味のない事だから
*「ストロベリー・フィールズ」は、孤児院の名前で、子供の頃のジョンの遊び場でした。
♪言葉遊びの世界<僕の樹>
・僕の樹には 誰もいないようだ
・僕の樹が 高いか?低いか?
・僕自身が何であるか?
⇒でも かまわないさ
⇒それはほとんど意味のない事だから
●「僕の樹」を巡る言葉遊び。ジョンの子供時代の記憶と幻覚とが入り混じった言葉遊びです。
♪音遊びの世界<フクロウの泣き声、シタールの下降音、宇宙靴の音…>
・フクロウの泣き声<メロトロンのフルートの音色>
・シタールの様な下降音<ツィターの音>
・宇宙靴の音<逆回転のテープの音>
・ピアノの弦をつま弾きした音
・逆回転のシンバル …
●1966年は、サイケデリック時代。絵や服のサイケデリックは、見た目でわかりますが、サイケデリックな音楽の傑作となると『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』は外せませんね。
♪「そこでは現実がないから 何にも囚われない」
般若心経の「色即是空 空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)」に通じる歌詞ですね。般若心経の「色」は「実世界で起こるすべて」を指し、すべてが「空(くう)」であるのだから「こだわるな、囚われるな」と説きます。
♪富と名声を得たビートルズ、立ち止まるジョン
ビートルズの四人は、富と名声を得ました。一生かかっても使い切れない程の富です。しかし、ジョンは、立ち止まり、孤児院の庭で無邪気に遊んだ子供の頃を思い出しながら「自分とはいったい何者なのだろうか?」と、問い詰めます。私は、ヒネリの効いたサイケデリックな答えが『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』なのだと思います。
・ストロベリー・フィールズ・フォーエバー(4分28秒)
・サイケデリックな音楽の傑作となると『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』は外せませんね。
・作詞・作曲:レノン=マッカートニー 歌:ビートルズ