いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(ヤー・ブルース(ビートルズ))■

ビートルズのブルースは、一味も二味も違う(m156)◆

◎収録アルバム: ホワイト・アルバム


♪『ヤー・ブルース』の歌詞<1>
そうさ!俺は淋しい 死んじまいたいよ
そうさ!俺は淋しい 死んじまいたいよ
けど オメオメと まだ生きている
ナゼだかわかるかい? お前に

 

♪「神に近づこうとして、死んでしまいたい」
「寂しい 死にたい」を繰り返す『ヤー・ブルース』。ジョンは「冗談じゃなくて、本気でそう思ったんだ。神に近づこうとして、死んでしまいたいと思っていた」と語っています。この時期、二番目の妻となるオノ・ヨーコに、のめり込み始めていたジョンは、当時の妻であるシンシアとの仲が悪化していました。

 

♪『ヤー・ブルース』の歌詞<2>
母親は 空にいた
親父は 大地にいた
そして 俺は、宇宙にいる
こんなこと言ってもしょうがないけど
俺は淋しい 死んじまいたいよ
けど オメオメと まだ生きている
ナゼだかわかるかい? お前に

 

ビートルズのブルースは、一味違う<コード編>
・基本的なブルースのコード進行(ハ長調)
C7 → F7→ C7 → G7 → F7→ C7

・ヤー・ブルースのコード進行(ハ長調)
C7 → F7→ C7 → E♭ → G7→ C7

・「E♭ → G7」が『ヤー・ブルース』の色を決定付けています。「G7 → F7」が来ると思って聞いている人へのインパクトは最大級です。

 

ビートルズのブルースは、一味違う<拍子とリズム編>
・「スローな4拍子」に聞こえますが「8分の12拍子」です。ネットでは「8分の12拍子に強引に4拍子をねじ込む」とも書かれ、変拍子好きのジョンならではの荒技です。

・「スローなブルース」が途中から「シャフル」や「三連符風」のリズムになります。ブルースだけでなくロックなど様々なリズムで『ヤー・ブルース』は、聞く人を楽しませてくれます。

 

♪「ヤー」は、挨拶ではなく「あなたの(=Your)」の意味
・初めて聞いた時から『ヤー・ブルース』の「ヤー」は挨拶の「ヤー」だと思っていました。(イギリスでも「ヤー」と挨拶すると、勝手に思っていたのです)

・今回、「ヤー」は「あなたの(=Your)」を意味するスラングだとわかりました。つまり『ヤー・ブルース』は「あなたのブルース」という意味なのですネ。ちなみに、このタイトルにポールは不満を持っていたそうです。

・「LENNON LEGEND」というアルバムのジャケットです。


www.youtube.com

・ヤー・ブルース(4分00秒)
ビートルズのブルースは、心に突き刺さる深さが違います。
・作詞・作曲:レノン=マッカートニー 歌:ビートルズ