いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(夏まつり(井上陽水))■

◆「戻りたい、戻れない」懐かしい故郷への強い憧憬(m142)◆

◎収録アルバム:「センチメンタル」 


♪『夏まつり』の歌詞
十年はひと昔 暑い夏
おまつりはふた昔 セミの声
思わずよみがえる 夏の日が
ああ今日はおまつり 空もあざやか


♪『夏まつり』の色褪せない魅力
場所や形は違っても、日本人なら子供の頃『夏まつり』に行った経験があると思います。夏の夕暮れ「道には並ぶ店」「オモチャ売り」「綿菓子をほうばる」情景。「自転車のうしろには 妹が」「友達もみんな居る 笑い声」の人恋しさ。この曲の色褪せない魅力は「子供の頃の幸せな時間」を『夏まつり』の憧憬を通して、再体験させてくれる事ではないでしょうか。

 

♪『夏まつり』の生まれた背景は?
陽水は、家業を継いで歯科医になる為、歯科大学を3回受験し、3回失敗しています。受験失敗の理由として陽水は「ビートルズなどの音楽にめり込んだ為」と語っています。また、後のライブアルバム「陽水ライブもどり道」のMCで、歌を歌う自分を「ヤクザな稼業」と呼び、涙ぐんでいます。浪人など東京での苦しい生活の中「戻りたい、戻れない」懐かしい故郷への強い憧憬として『夏まつり』は、生まれたのではないでしょうか。

 

井上陽水の凄さ<アルバム「氷の世界」>
日本中に井上陽水の名を知らしめたのは、ミリオン・セラー・アルバム「氷の世界」でした。アルバム頭の「あかずの踏切り」~「はじまり」~「帰れない二人」のメドレーは、天才・井上陽水とアレンジャー・星勝(ほしかつ)のパワー炸裂、日本のニューミュージックの新しい扉を開いた時でした。私も「はじまり」が転調して終わった後「帰れない二人」のイントロを聞いた時に痺れてしまった事を思い出します。

 

井上陽水の凄さ<第1次ブーム>
下記のアルバム等が制作された井上陽水のポリドール時代は<第1次ブーム>と呼ばれます。どのアルバムも名曲揃いで、天才・井上陽水の実力がいかんなく発揮されています。

◎「断絶」(1stアルバム)
・あこがれ
・断絶
・人生が二度あれば
・限りない欲望
・傘がない 等

◎「センチメンタル」(2ndアルバム)
・つめたい部屋の世界地図
・あどけない君のしぐさ
・東へ西へ
・夏まつり
・帰郷(危篤電報を受け取って) 等

◎「氷の世界」(3rdアルバム)
・あかずの踏切り
・帰れない二人
・氷の世界
・白い一日
・心もよう 等

井上陽水のライブアルバム「陽水ライブもどり道」のジャケットです。


www.youtube.com

・夏まつり(4分52秒)
・日本人の夏まつりへの憧憬を見事に歌い上げています。
・作詞・作曲::井上陽水 歌:井上陽水