◆「愛の言葉は愛の裏側」のパラドックス(逆説)(m143)◆
◎収録アルバム:「あやしい夜をまって」 等
♪『ジェラシー』の歌詞
ジェラシー 愛の言葉は愛の裏側 ジェラシー
君によせる愛はジェラシー
春風吹き 秋風吹き さみしいと言いながら
君によせる愛はジェラシー ジェラシー
♪『ジェラシー』「愛の言葉は愛の裏側」のパラドックス(逆説)◆
恋人の言葉や態度の端々に「本当に私を愛しているのか?」とフッと疑問が湧く時。同時に「私はこんなに愛しているに!」と「愛憎」も生れます。その「愛憎」を「ジェラシー(嫉妬心)」として、この歌は扱っているのではないでしょうか?
♪『ジェラシー』「どうやら僕等は海に来ているらしい」◆
「はまゆりが咲いている」→「海に来ているらしい」。「ハンドバック」→「化粧が散らばる」。「波がそれを」→「海の底へ引き込む」。目に浮かぶ透明感のある海の情景は、2番の歌詞です。
♪井上陽水の凄さ<フォーライフ時代>◆
吉田拓郎、小室等、井上陽水、泉谷しげるが、1975年が設立したフォーライフ・レコード。現役ミュージシャンがレコード会社を設立するという事で、J-POP史に残る大事件となりました。当初、吉田と小室の二人で設立構想を練っていましたが、吉田が望んだ事により、井上も設立メンバーとなりました。本格デビューの一番遅かった井上ですが、「氷の世界」のミリオンセラーなどの実績が、吉田に評価されたと考えられます。
♪井上陽水の凄さ<第2次ブームとその後>◆
1976年フォーライフからリリースした『招待状のないショー』は、9週連続1位を獲得する一方、1977年、大麻所持容疑で逮捕されました。その際「自分は酒が飲めないので、くつろぐためにマリファナを吸った」と自供しています。その後、自身の「いっそセレナーデ」だけでなく、安全地帯に「恋の予感」、中森明菜に「飾りじゃないのよ涙は」、PUFFYに「アジアの純真」などを提供し、ヒットさせています。まさに天才・井上陽水の凄さ・息の長さには驚かされます。
◎第2次ブームの名作(自身の曲)
・なぜか上海
・ジェラシー
・とまどうペリカン
・カナリア
・リバーサイドホテル
・いっそセレナーデ 等