◆どこまでも晴れ渡る空のような心地良いサウンド(m194)◆
◎収録アルバム: ア・ソング・フォー・ユー 等
♪『トップ・オブ・ザ・ワールド』の歌詞<1>
こんな最高の気分があるなんて
生まれて初めて知ったわ
心は晴々として 雲一つない
でもこれは 夢なんかじゃないわ
♪全米1位獲得、世界の頂点に立つカーペンターズ
・『トップ・オブ・ザ・ワールド』は、世界中でヒットし、1973年にビルボードホット100でもキャッシュ・ボックス誌でも1位を獲得しました。
・まさにカーペンターズが、世界の頂点に登りつめたという曲です。歌詞といい、メロディーといい、スライドギターの心地良い響きといい「ヨ!絶好調!カーペンターズ」というデキですネ。
♪「遥かなる影」も全米1位
・カーペンターズが歌う「遥かなる影((They Long To Be) Close To You)」が全米シングル・チャート1位に上り詰めたのは1970年です。
・しかしながら「遥かなる影」は、バート・バカラックとハル・デイヴィッドの作品であり、カーペンターズは編曲と歌唱を行い、全米1位となりました。
・それはそれですごい事ですが『トップ・オブ・ザ・ワールド』は、リチャード・カーペンターとジョン・ベティス作という、いわばカーペンターズ・オリジナル、カーペンターズの実力で勝ち取った全米1位であり、その意義は更に大きいと思います。
♪『トップ・オブ・ザ・ワールド』の歌詞<2>
この喜びは 世界の頂上から
下界を 見おろすようだわ
あなたが そばにいる
あなたが 喜びの頂上へ
私を連れていってくれるの
♪オンリー・イエスタデイと『トップ・オブ・ザ・ワールド』
・『トップ・オブ・ザ・ワールド』(1973年)
「あなたが 喜びの頂上へ 私を連れていってくれるの」
・「オンリー・イエスタデイ」(1975年)
「寂しく孤独だった私は昨日までで終わり、あなたに出会った今日は
すべてが光り輝いているわ」
・この二曲は「運命の人と出会った喜び」を、高らかに歌い上げています。アメリカらしい、少し能天気ささえ感じられますが、音楽は乗りです。聞く人は、その歌が流れている時間に幸せを感じられれば、それは喜びとなります。
・この二曲がヒットした頃、私は高校生で「運命の人と出会い」を待ち望むハッキリ言って、もてない男の子でした。大学に入ってから「運命の人と出会い」が起きましたが、あの頃には知る由もありませんでした。
♪行きはヨイヨイ、「世界の頂上」
・「世界の頂上」、行きはヨイヨイですが、いつまでも「世界の頂上」にいる訳にもいきません。「二人で世界の頂上まで行けたのだから、下りも大丈夫さ!」と、手をとりあいながら下山スタートです。
・「恋は盲目」「所有欲」「嫉妬の鬼」「恋狂い」…
二人が同じペースで、歩ければ良いのですが、そこは人間です。いろいろな試練が二人を待っています。
・しかし『トップ・オブ・ザ・ワールド』は、そこまでは歌っていません。今は、どこまでも晴れ渡る空のような心地良いサウンドに包まれて「素晴らしい二人の時を過ごしましょう!」と、高らかに歌い上げています。
・『トップ・オブ・ザ・ワールド』。その爽やかさは、今も変わりません。「運命の人と出会い」を待ち望みながら、友達に囲まれ、それなりに楽しかった高校時代の青空や、匂いさえも甦ってくる様な素晴らしい歌です。
・トップ・オブ・ザ・ワールド(3分03秒)
・全米1位獲得、世界の頂点に立つカーペンターズ
・作詞・作曲:リチャード・カーペンター、ジョン・ベティス 歌:カーペンターズ