いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

◆いつも音楽といっしょ<四つの沖縄の歌>(m088)

■中村先生の作曲の授業(大学生編 4 of 5)

 

琉球大学教育学部音楽科の講師として、中村透先生は沖縄にいらっしゃいました

・中村透先生は、国立(くにたち)音楽大学作曲科を卒業され、琉球大学教育学部音楽科の講師として、沖縄にいらっしゃいました。沖縄に来てからは、沖縄の音楽に触発されて、素晴らしい作品を数多く作曲されております。

 

・オペラ「キジムナー時を翔ける 」は「文化庁優秀舞台創作奨励特別賞」を受賞した名作です。また先日は「第二回宮良長包賞」も受賞されました。宮良長包は「えんどうの花」「なんた浜」「汗水節」などを作曲した、沖縄を代表する作曲家です。

 

♪胸をワクワクさせて受講した中村先生の講義

・大学での中村先生の講義は、アイデアや工夫にあふれている上に、とても実践的なもので、私はいつも胸をワクワクさせて受講しておりました。たとえば、作曲の授業では、グループ分けした生徒にメロディーだけの譜面が渡されます。それをグループで編曲して、そこら辺にある楽器で演奏するというものでした。

 

・「茶色の小びん」「アメリカンパトロール」「エーデルワイス」、「ホルディリ ホルディア」等、工夫に工夫をこらして、思いっきり遊ぶという感覚で、最高におもしろ授業でした。しかし、これらの曲は「トゥー・ファイブ」「四度進行」等の課題を学ぶ為に準備されたもので、私達は編曲を通して、その曲の課題を耳で学ぶというしくみでした。

 

・生徒は20歳前後、中村先生も30歳を過ぎたばかりのバリバリの頃だったので、どの講義もとても張り切っていらっしゃいました。先生は講義の中で、ポーランド民謡「森へ行きましょう」の歌詞「森へ行きましょう 娘さん~」を「とてもスケベな歌詞だな~」と、言って笑わせてくださったりもしました。

 

♪先生は「音楽は続けろよ」と、言ってくださいました

・大学卒業後も中村先生には、本当にお世話になりました。私の作詩・作曲した曲がビクターからCD発売され、印税というものをもらう経験をさせていただいたのも、先生のお蔭です。

 

・この間、久しぶりに中村先生を囲んで、あの当時の仲間が集まりました。先生は私に「音楽は続けろよ」と、言ってくださいました。私は、いろいろな形で音楽を続けていましたが、自分の才能の無さに、投げ出したくなる事がよくありました。それを知っている先生は「音楽は生きるパワーをくれる」から「音楽を友として生きてゆけ」と、言ってくださったのだと思っております。

 

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・中村透先生企画のアルバム。私の作詞・作曲の「跳べ!きじむなあ」も、入れていたきました。


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・四つの沖縄の歌(4分41秒)
・「子守歌(八重山民謡)」「遊び歌(沖縄本島の子ども歌)」「別れの歌(宮古島民謡)」「舞の歌(沖縄民謡)」の四曲。中村先生作曲、素朴ながら不思議な響きのする女性合唱です。
・作曲:中村透