■「人生の寂しさ」を歌に乗せて(高校生編 4 of 4)
♪ビートルズのポールと「人生の寂しさ」
・ビートルズのポールの作った歌には「Lonly People(寂しい人々)」「Lonly Heart(寂しい心)」という言葉が、よく使われています。稀にみる音楽の才能に恵まれ、一生かかっても使いきれないような大金を稼いだポール。
・物的世界で、人も羨むような成功を収めたポールですが、精神世界では度々の「人生の寂しさ」に、深く沈む時があったのかと思われます。最愛の妻リンダの死、凶弾に倒れたジョン、ジョージとの別れなど、その度に「人生の寂しさ」が、胸を引き裂いていたのかもしれません。
♪イジメと「人生の理不尽さ」⇒人間嫌い、人間不信
・私は物心ついた頃から、度々イジメにあっていました。イジメた相手に飛びかかって、殴るような性格でない私は、内面に沈み込みました。そして「人生の理不尽さ」を噛みしめるとともに人間嫌い、人間不信の側面を持つ青年になってゆきました。
・音楽は、イジメに対する怒りのはけ口となりました。高校時代に作った曲の三分の一は、人生を呪うような暗ーい歌でした。しかし、こういう歌は、はけ口にはなりましたが、人前で歌いたくなるような歌ではありません。事実、高校の文化祭では、一曲も取り上げませんでした。
♪ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」⇒「人生の寂しさ」への答えと諦め
・「人生の寂しさ」は、すきま風の様に誰でも感じるものではないかと、思います。しかし、対応は人それぞれなのだとも、思います。ポールが「Lonly People」「Lonly Heart」と歌う事も、そんな対応の一つかと思い、そこにポールの人間臭さと親しみを感じる私です。
・高校時代に、フランスの歌い手ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」という歌と出会いました。この歌のサビ「もう一人じゃないさ 孤独と二人だから」は「人生の寂しさ」への答え・諦めを適確に表していると、高校生の私は、大感激し、涙を流しながら聞きました。
・私の孤独(4分34秒)
・フランスの吟遊詩人ジョルジュ・ムスタキのカバーです。この歳で歌うと、若い頃より、歌心が心に沁みるようです。
・作詞・作曲:ジョルジュ・ムスタキ