いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(ふるさとの雨(普久原恒男))■

◆沖縄の地に降る雨を、見事に歌い上げた歌(m165)◆

◎収録アルバム: 普久原恒勇作品集 など

♪『ふるさとの雨』の歌詞<1>
雨が降る降る ふるさとの
山のみどりに 田や畑に 
稔りの雨が 島に降る
雨が降る降る ふるさとに 

 

♪作詞は、高校の先生です
『ふるさとの雨』の作詞は、あの「芭蕉布」の吉川安一です。彼は職業作詞家ではなく、八重山出身の高校教師でした。そのせいか、詩が文学的な香り高く仕上がっています。その詩に、普久原恒男も素直な唱歌風のメロディーをつけました。

 

♪NHKのど自慢でよく歌われました
NHKのど自慢でよく歌われたという理由も、わかる気がします。子供から大人まで歌えて、聞く人の心に響く歌は多くはありません。「稔りの雨が 島に降る」は、島人(しまんちゅ)の願いそのものです。この歌は、沖縄の地に降る雨を、見事に歌い上げています。

・「ヘイ!二才達」「ふるさとの雨」などのヒットがあるホップトーンズです。

♪『ふるさとの雨』の歌詞<2>
雨が降る降る ふるさとの
赤いかわらに 石垣に
風の涙か うるむよう
雨がふるふる ふるさとに

 

首里に降る雨
・『ふるさとの雨』を聞くと、雨の首里三箇(さんか)を思い出します。首里三箇とは、琉球王朝時代に王府の命を受け泡盛の製造を許可された鳥堀、崎山、赤田の三町を指し、首里城の裏側に位置します。

・傘をさしながら、首里城の継世門跡から鳥堀へ続く細い道を歩く自分。静かです。そぼふる雨音しか聞こえない、古城に沿った道です。私の「雨が降る降る ふるさとに」の原風景が、そこにあります。

 

♪「沖縄の雨は、暖かいな~」
「沖縄の雨は、暖かいな~」と、本土から来た友人は言うのです。私は(沖縄の梅雨の体感温度)を、思い出そうとします。友人は「少なくとも冷雨(ひさめ)ではないだろう。」と、続けて言います。私は(歯の根が合わない程、冷たくはないかな~)と、思うのでした。


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・ふるさとの雨(3分21秒)
・ホップトーンズのしっとりとした歌声が、心にしみます。
・作詞:吉川安一 作曲:普久原恒男 歌:ホップトーンズ