いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

◆いつも音楽といっしょ<バッハのガボット>(m078)

ブラスバンドの演奏でバッハ(中学生編 2 of 4)

 

♪バッハ好きの化学の先生

・中学1年の時のブラスバンド部の指導は、音楽の先生でした。2年になって音楽の先生が異動になると、何と若い化学の先生がブラスバンド部を指導する事となりました。この先生が大のバッハ好きで、自分でブラスバンド用に編曲したバッハの楽譜を配りました。

 

・バッハの1曲目は『管弦楽組曲第3番のガボット』でした。この曲は原曲にもトラペットが使われており、ブラスバンド向きではありました。しかし、原曲にはブラスバンドでは使わない楽器ティパニン(お椀型の大きな太鼓)が使われていました。ところが(経緯はわかりませんが)練習が始まると、なんと音楽室の後ろにティパニンが、ドカーンと置いてありました。ティパニンの威力もあり、私達の演奏は原曲のバッハにちょっと近づいた音となりました。

 

ガボットは「フランスの古い二拍子の舞踏曲」ですが、バッハが作曲すると荘厳な音となり、演奏していると嬉しくて、溌剌とした気持ちになりました。バッハの曲は、多声的な要素がふんだんに盛り込まれていて、一般に演奏が難しい曲が多いのですが、若い化学の先生の編曲が良かったのか、そんなに難しい箇所もなく、楽しく音楽に浸りながら演奏できました。

 

♪「ガボット」の次は「G線上のアリア」と言っていましたが…

・練習のかいがあり『管弦楽組曲第3番のガボット』がほぼ出来上がってくると、大のバッハ好きの化学の先生が言いました「次は、G線上のアリアをやりたいな~」と。「G線上のアリア」は、弦楽中心の曲で、バイオリンのロングトーンから始まる難曲です。私は「中学生の肺活量であのロングトーンができるか」とか「どの様に編曲するか」などが気になりました。しかしながら、残念ながら、私の在学中に「G線上のアリア」の楽譜が配られる事はありませんでした。

 

・尚「G線上のアリア」の正式な名前は『管弦楽組曲第3番のアリア(エール)』です。

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・音楽を楽しむバロック時代の人々。バロックとは「いびつな形の宝石」という意味です。


Bach - Bwv1068 Orchestral Suite - 03 - Gavotte

管弦楽組曲第3番のガボット(3分36秒)
・バッハのガボットは、バロック時代の華麗できらびやかな踊りのようです。
・作曲:J.S.バッハ

 


バッハ「G線上のアリア」 Bach "Air on G String"

管弦楽組曲第3番のアリア(G線上のアリア)(5分31秒)
・CMやBGMでもよく使われる透明感あふれるバッハの傑作です。
・作曲:J.S.バッハ