いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(ふるさと(作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一))■

◆日本人共通の心象風景「ふるさと」(m110)◆

 

♪歌詞が古文調ながら、今も歌継がれる名曲『ふるさと』

大正時代(100年前)に生まれ、歌詞が古文調であるにも関わらず、今も歌継がれる名曲「ふるさと」。

 

♪「兎追ひしかの山 小鮒釣りしかの川」
・「ふるさと」の山と川には、子供の時の楽しい思い出があります。
・「兎追ひし」というと、まるでピーター・ラビットと遊んでいるような、メリヘンちっくなイメージが浮かびますが。
・作詞の高野辰之の子供時代、野兎は害獣であり、大人だけでなく子供達も加わり定期的に「兎追い」を行い、駆除していました。
・捕まえた兎は、大事なタンパク源として兎鍋にして食べたそうです。

 

♪「如何(いか)にいます父母 恙(つつが)なしや友垣」
・田舎から出てきた若者にとって「生き馬の目を抜く」ような都会の生活は、戸惑う事も多かったと考えられます。
・そんな時、ふるさとの父母や友達を思う事は、大きな心の支えとなった事でしょう。

 

♪「志を果たして いつの日にか帰らん」
・当時の若者が、都会で富や名声を得て「故郷に錦を飾る」事は、大きな目標でした。
・都会生活についてゆくのがやっとの若者にとって「いつの日にか」は、とても遠い先に思えた事でしょう。

 

♪「山は青き故郷 水は清き故郷」
・クライマックスとして大きな声で歌って、心を浄化したくなる素晴らしい結びの歌詞です。
・「山青き 水清き 故郷」は、日本人共通の心象風景「ふるさと」として、暖かくそして力強く、日本人の心の寄り所として、この歌に生き続けているのではないでしょうか。

 

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・のどかな故郷の風景。菜の花に蝶々が似合いますネ。


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・ふるさと(2分16秒)
・八千代少年少女合唱団の歌も、編曲も素晴らしいふるさとです。
・作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 歌:八千代少年少女合唱団