◆髪は、女の命(m109)◆
♪「髪は、女の命」
丹念にブラッシングされて、夜光貝のような輝きを放つ女性の髪は、芸術品です。シャンプーやトリートメントのコマーシャルにも、目を見張ってしまいます。「髪は、女の命」。女性は、芸術品を身につけて生きているのですネ。
♪「長い髪が好きだと あなた昔だれかに話したでしょう」
『髪』の出だしです。「切ないですね~。」自分に直接言われた訳でもない「だれか」の話を真に受けて髪を伸ばし始める。そして、そして、腰までとどく。
♪「何年かかったのでしょう、腰にとどくまで」
男はのびる髪を見て、女の思いを垣間見たでしょうか?「切ってしまいますこの髪を」「今夜旅立つあなたに似せて 短く」歌は、結末を教えてくれます。
♪「大正時代の恋のような歌」
「秘めたる想いこそ純粋である」。無垢の想いを愛でる歌なのでしょうか。大正時代の恋のような、ディープな奥手の歌なのでしょうか。偏った美意識と、ウツツの間で 夜毎、長い髪を抱き、女は涙に暮れるだけなのでしょうか。『髪』は、不思議な歌ですネ。