いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード(ビートルズ))■

◆ポールの「ビートルズは、僕のすべてだった」という心の叫び(m178)◆


◎収録アルバム:「レット・イット・ビー」 等 


♪『ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード』の歌詞<1>
この長く曲がりくねった道は
君の家へと続く 
永遠に消えない道
何度も歩いた道
そして 君の家のドアまで
いつも導いてくれた道


♪「ゲット・バック・セッション」とは
・「ゲット・バック・セッション」は、グループ一体となり、世界中でライブ・パフォーマンスをしていた頃のビートルズに戻ろう(Get Back)というポールのアイデアから生まれました。

・他の三人は、余り乗り気ではありませんでしたが、紆余曲折の末「ゲット・バック・セッション」は、大きく下記2点を目標とする事となりました。

1)ビートルズのレコーデイング風景を映画にする。
2)最後にライブ・パフォーマンスを行う。


♪「ゲット・バック・セッション」が生み出し映画とアルバム
1)映画「Let it be」: バンド末期の状況を記録した貴重な映像となりました。

⇒映画は、監督マイケル・リンゼイ=ホッグの手のより予定通りの完成・公開となりました。

2)アルバム「Let it be」: 当初の案「Get Back」から改題され、膨大なセッション・テイクから制作されました。

⇒アルバムの制作・完成までには、下記に述べる困難があり、難産の末に生まれました。

・「ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード」のシングル・レコード。フォー・ユー・ブルーとカップリングです。

♪「ウォール・サウンド」のフィル・スペクター登場
・紆余曲折の末、膨大なセッション・テイクから1枚のアルバム制作を一任されたのが「ウォール・サウンド」で有名なのフィル・スペクターでした。

・膨大なセッションから、いいテイクを取り出し、オーケストラ伴奏に編曲したり、途中に会話を入れて臨場感を盛り上げたアルバムの評価は上々でした。

・しかし、ポールは『ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード』の編曲ついて「オリジナルのシンプルな編曲の方がいい!」と後々まで、嫌悪していました。

・ポールが言うオリジナルのシンプル・ヴァージョンは、2003年発売のアルバム「レット・イット・ビー...ネイキッド」で聞く事ができます。フィルの編曲は、飾り立て過ぎていて「ポールの曲への想い」とずれていたと、ハッキリわかるバージョンです。


♪『ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード』の歌詞<2>
孤独が僕を襲い
何度も泣いた
君は知らないけど 
その度 僕は 
勇気を奮い起こし
立ち上がってきたんだ


ビートルズがたどった道『ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード』
・「長く曲がりくねった道」とは「君の家へ続く道」であり「約8年間のビートルズの音楽活動」を道にたとえたとも考えられます。

・ジョンは、解散が決まった時「ビートルズという魔法は終わった」と言いました。ポールは、この曲で終焉を向かえようとしているビートルズへの、決別と「ビートルズは、僕のすべてだった」という心の叫びを歌い上げたのかもしれません。


www.youtube.com

・ザ・ロング・アンド・ワイディング・ロード(3分40秒)
・2021年のREMix版です。音がクリアーになっています。
・作詞・作曲:レノン=マッカートニー 歌:ビートルズ