◆『ダンカンの歌』は、ポール・サイモンの「初体験」の歌?(m171)◆
◎収録アルバム:「ポール・サイモン」
♪『ダンカンの歌』の歌詞<1>
隣の部屋のお二人さんは
賞でも狙っているのか?
一晩中頑張っている
モーテルの壁は薄く
耳につく声で 僕は眠れない
僕の名前はリンカン・ダンカン
これから歌うのは僕の歌だよ
♪「初体験」前と「初体験」後
・「初体験」前は「光輝く人生最大のイベント」と思い、「初体験」後は「一応の達成感」と「こんなものか」と思う。(もちろん、全員がこうだとは思いませんが。)
・人によっては「初体験」で、異性に対する見方が180度変わってしまう人もいます。特に「初体験」に過度な期待、素敵な夢、大きな意義を夢想していた人は、そうなるようです。
♪『ダンカンの歌』は、ポール・サイモンの「初体験」の歌?
・ポール・サイモンの「初体験」を書いた本などはありません。私の勝手な想像ですが、彼には「初体験は愛し合う二人の究極の表現」という夢想があったのではないかと思います。
・「そして僕の長い童貞時代は終わった」「僕は何から何まで面倒を見てもらった 犬のようにね」『ダンカンの歌』の歌詞には、ポール・サイモンの後ろめたいような、ウラビレタ「初体験」が、影を落としているように思います。
♪『ダンカンの歌』の歌詞<2>
その夜遅く 懐中電灯を手に
僕は彼女のテントに忍び込んだ
そして 僕の長い童貞時代は終わった
「気持ちのいい事が待っているわ」
彼女は僕を森へ誘った
僕は何から何まで面倒を見てもらった
犬のようにね
♪「初体験」に、凄いも、ショボイも、遅いも、早いもない(!?)
・「人を愛する」「人と触れ合う」「愛を確かめ合う」私は「愛があればすべてよし」ではないと思います。
・ましてや「愛もなく、欲望のままに行動してよいはずもありません。」と言いつつ、自分も悩み、遠い昔、夜を彷徨った経験もあります。
・「初体験」―この歳で思い返すと、凄いも、ショボイも、遅いも、早いもないのではないかと、思います。またクールに、男と女が「射精」「初潮」を経て、初めての実践という「人生のワンシーン」と、とらえても良いかとも、思います。
・ダンカンの歌(4分42秒)
・フォルクローレの間奏、ケーナの響きが心に染みます。
・作詞・作曲:ポール・サイモン 歌:ポール・サイモン