◆若くして亡くなった滝廉太郎(m113)◆
♪『花』の歌詞
春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂(かい)のしづくも 花と散る
ながめを何に たとふべき
見ずやあけぼの 露(つゆ)浴びて
われにもの言ふ 桜木(さくらぎ)を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳(あおやぎ)を
錦おりなす 長堤(ちょうてい)に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとふべき
♪「春の うららの 隅田川」
晴れた空に、やわらかな陽ざし、空高くひばりがさえずる 春うらら。四季のはっきりした日本では、冬の寒さが終り、春を迎える喜びが、一番大きいのではないでしょうか。
♪「われにもの言ふ 桜木(さくらぎ)を」
春の象徴、日本人が大好きな桜が日本中に咲き誇ります。隅田川のほとりも、桜並木がどこまでも続きます。船は川面に写る桜並木のなかを、軽快にすべってゆきます。
♪「荒城の月」「箱根八里」「お正月」…
滝廉太郎も、日本人の心の原風景にメロディーをつける素晴らしい才能に恵まれていました。若くして亡くなった滝廉太郎(享年23歳)。もう少し長生きしていれば、更なる名曲を生み出していたことと思われます。実に残念です。
・花(2分15秒)
・日本女声合唱団の歌も、桜の画像も美しい動画です。
・作詞:武島羽衣 作曲:滝廉太郎 歌:日本女声合唱団