いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(アザミ嬢のララバイ(中島みゆき))■

◆ララバイ あたしをたずねておいで(m037)◆

♪「ララバイ ひとりで 眠れらない夜は ララバイ あたしをたずねておいで」

・小学四年の女の子に「好きな歌は、何?」と聞くと「アザミ嬢のララバイ」という答えが返ってきました。アニメソングや歌謡曲を想定していた私は、とっさには、フォローができませんでした。しかし、女の子は「変な事を言ってしまった」みたいな顔は、まったくしていません。

♪「ララバイ ひとりで 泣いてちゃみじめよ ララバイ 今夜は どこからかけての」

・人づてに、その女の子の両親が、離婚寸前だと聞きました。小学四年では、目の前の夫婦ゲンカや、離婚寸前の意味はわかりませんが、この底知れぬ悲しみを「アザミ嬢のララバイ」が、慰めてくれる歌と、直感したのだと思います。少女の気持ちを思いやると、こちらも切なくなってしまいます。

♪「春は菜の花 秋には桔梗 そして あたしは いつも 夜咲くアザミ」

・二十歳そこそこの中島みゆきが「あたしは いつも 夜咲くアザミ」と、歌います。中島みゆきの歌には「うらぶれる」「おちぶれる」という言葉が、よく使われますが、この歌では、自分のうらぶれた気持ちを「アザミ」にたとえて、歌っているのかと思われます

♪「アザミ嬢のララバイ」に、心の置き場所を見つけた

・しかし、この歌のすごい所は、自分のうらぶれた気持ちだけに、とらわれるのではなく「ひとりで 眠れらない夜」「ひとりで 泣いてちゃみじめよ」と呼びかけ「あたしをたずねておいで」と、慰め、勇気づけている所だと思います。小学四年の女の子は、中島みゆきのしっとりした声に、心の置き場所を見つけたのかもしれません。

♪「アザミ嬢のララバイ」は、小学四年の女の子を勇気づけた

・結局、私は、小学四年の女の子に「気の利いた言葉」の一つも、かけられませんでした。しかし「アザミ嬢のララバイ」は、ラジオを通して、この女の子を慰めました。中島みゆきは「あたしをたずねておいで」と、小学四年の女の子を勇気づけました。いつもながら、中島みゆきの歌の力には、ほとほと感心させられます。

Singles

◎アルバム版とは、違ったアレンジが聞ける「Singles」(3枚組)です。


若い恋は自転車に乗って<合唱版>

◆私の「オリジナルソング」をアップしています。良かったら聞いてください。