◆安田裕美のギター・アレンジの透明感は秀逸です(m132)◆
◎収録アルバム:臨月
♪『あなたが海を見ているうちに』の風景
・夏の終わりの北海道の海岸。曇り空が切れて、淡い光が会話の途切れた二人に注ぎます。見つめ合う事もなくなった二人の目は、遠い海の彼方を見ています。
♪「あなたが海を見ているうちに 私少しずつ遠くへゆくわ」
・「別れの気配」を、どちらが先に感じるか。
・二人でいる事がツラくなり、我慢しきれなくなった方が先に別れをきりだします。時間差が大きければ大きいほど、遅れた方は、深い悲しみに傷つきます。
♪「こんな海辺にするんじゃなかった いいかげんな街ならよかった」
・「別れの場所」を、どこにするか。
・海で別れて、バスで帰る。街で別れて、電車で帰る。一人で帰る事に、変わりはありませんが。
♪「忘れないでね 忘れたいんだ 言えない言葉 背中から背中へ」
・「別れの言葉」を、どこに捨てるか。
・海に捨てるか。街のゴミ箱に捨てるか。言葉を捨てる事に、変わりはありませんが。
♪初めて聞いた時から…
・『あなたが海を見ているうちに』は、初めて聞いた時からその歌詞・メロディー・アレンジの透明感に強く惹きつけられました。
・安田裕美のギター・アレンジの透明感は秀逸です。特にイントロは、曇り空から、日が溢れ出す瞬間のような抑えた色あい中に、たとえようのない別れの哀しさが漂っています。
・あなたが海見ているうちに(5分40秒)
・この歌の切なさを、1385hiroさんは見事に歌いきっています。
・作詞・作曲:中島みゆき 歌:1385hiro