いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(Yes-No(オフコース))■

◆男女の微妙な心理を見事に歌い込んでいる大ヒット曲(m161)◆


◎収録アルバム: 「We are」 等 


♪『Yes-No』の歌詞<1>
「好きな人はいるの?」答えたくないなら
聞こえない ふりをすればいい

 

♪『Yes-No』の情景(私のイメージです)
・男の猛烈アタックで、やっとデートまでこぎつけた喫茶店。男は準備してきた笑い話で、女の気を引こうとをします。女は少し笑いますが、話には乗ってきません。 

・男は、懸命にさりげない「好きな人はいるの?」と聞きますが、女は、窓の外を見て、聞こえないふりしています。女の横顔に、男は少々あせりぎみです。

 

♪『Yes-No』の歌詞<2>
君を抱いていいの 好きになってもいいの
君を抱いていいの 心は今 何処にあるの

 

♪男の本音と「Yes or No」の回答が欲しい
・女も嫌いなタイプではないので、デートに応じましたが「軽い女と思われたくはない」と、心に決めています。

・男は、目の前で見るとますますキレイな女に、心が浮き上がってしまっています。

・『Yes-No』は、男の本音「君を抱いていいの」に対する女の答え(Yes or No)を促している歌です。軽快なメロディーの中に、男女の微妙な心理を見事に歌い込んでいる大ヒット曲です。

五人グループ時代のオフコースの写真です。

♪『Yes-No』の歌詞<3>
今なんていったの? 他のこと考えて
君のことぼんやり見てた

 

♪『Yes-No』のすごいテクニック1<イントロ後、すぐに転調ワザ>
シンセサイザーのイントロ後、歌い出し「今なんていったの?~ 」との間のマジック。そう!転調です(EからF)。この意外性で「掴みはOK」ですネ。

・「デレク・アンド・ザ・ドミノス『いとしのレイラ』(1970年)」ばりの転調ワザは『Yes-No』の大ヒットに一役買ったと思います。

 

♪『Yes-No』すごいテクニック2<オン・コードで「浮揚感」>
・『Yes-No』では「Cmai7 ⇒ D on C ⇒ Bm7 ⇒ Em」(C調表示)というコード進行が「イントロ」「Bメロ」「中間部(サビ)」に使用され、この曲の骨格となっています。

・特に「 D on C」は、オンコードと呼ばれます。「 D on C」場合は、ベース音を「レ」でなく「ド」の上の乗せるという意味で、曲に「浮揚感」や「緊張感」を与えるコードになります。小田和正は、オンコードを含むこのコード進行が余程気に入り、多用した考えられます。

 

♪最後に「オンコードを使った名曲はこれだ!」です
下記の曲のサビには、オンコードが使われており、曲を盛り上げるのに一役も二役もかっています。

・「サボテンの花(チューリップ)」のサビ「絶え間なく降り注ぐ~」
・「青い珊瑚礁(松田聖子)」のサビ「素肌にキラキラ珊瑚礁~」
・「卒業写真(荒井由実)」のサビ「人混みに流されて~」 等

伴奏を思い出しながら、上記フレーズを歌ってみると、オン・コードの「浮揚感」が実感できると思います。名曲には「さりげないけれど、効果抜群のテクニック」が使われていますネ。


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・Yes-No(5分21秒)
・軽快なメロディーの中に、男女の微妙な心理を見事に歌い込んでいます。
・作詞・作曲:小田和正 歌:オフコース