いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(ゆうなの花(普久原恒男))■

◆「メランコリー」なメロディー『ゆうなの花』(m151)◆

◎収録アルバム: 普久原恒男の世界 等 


♪『ゆうなの花』の歌詞
ゆらゆら ゆうな ゆうなの花は
さやさや風の  ささやきに
色香もそまるよ  ゆら ゆら ゆら 

 

♪ゆうなの花とは
オオハマボウのことで、沖縄では昔から「ゆうな」と呼ばれ、親しまれてきました。一日花で、咲き始めは明るい黄色、午後はやや赤みを帯び、次第に橙色になって、夕暮れには花ごと落下します。道端や石垣に植えて防風林や街路樹にも使われる「ゆうな」は、沖縄ではとてもポピュラーな花です。

 

♪今まで食べた中で、一番おいしかった沖縄そば
首里の当之蔵町(とうのくらちょう)の坂を下りた所に、手作り沖縄そば屋「さくらや」がありました。11時半に開き、13時半には「売り切れ」で、店は閉まりました。「この麺のコシとダシの効いたスープ、これが本物の沖縄そばだ!」と、今まで食べた中で、一番おいしかった「さくらや」ですが、店主のオバーが高齢となり、閉店となりました。私も二度食べて感激しましたが「もっと食べておけばよかった!」と、今だに後悔しております。

 

♪「さくらや」の下の『ゆうなの花』
さくらや」の坂の下に『ゆうなの花』が咲いていました。猛烈なセミの声も止んだ真夏の夕方、人通りも絶えた道端。そよ風にゆれる『ゆうなの花』、そこだけ夏の光が残っていました。「メランコリー」という言葉と共に、今でも蘇る『ゆうなの花』の映像です。

 

♪「メランコリー」なメロディー『ゆうなの花』
『ゆうなの花』の歌い出し「ゆらゆら ゆ~うな ゆうな花は~」に「メランコリー」感じるのは、私だけでしょうか。このメロディーに、夕暮れのけだるさや寂しさをを感じるのは私だけでしょうか。普久原恒男は「ゆらゆら ゆ~うな」の歌詞を見て「メランコリーを感じ取り、作曲したのではないか?」と、勝手に想像しています。

 

♪作曲家、普久原恒男<4>特徴(その2)
・特徴3:沖縄大衆を強く志向した作曲家
マルフクレコードのディレクター兼音楽家として、ヒット曲を生み出すことが死活問題だった普久原恒男は「沖縄大衆が望む音楽」を志向し「十九の春」「丘の一本松」「ハイサイおじさん」等の、大ヒット曲を生み出しました。それは、中山晋平山田耕筰らに匹敵する偉業ではないでしょうか。

 

・特徴4:後輩の育成に力を注いだ作曲家
「フォーシスターズ」や「ホップトーンズ」などのプロデュース、「ネーネーズ」のプロデューサー知名定男ら、後進の発掘・育成にも力を注いだ普久原恒男。沖縄音楽のゴッドファーザー的存在であり、コザ(沖縄市)に腰を落ちつけ、今でも地元に密着した活動を続けています。

 

♪普久原恒勇さん死去
残念ながら、普久原恒勇さんは、22年11月1日に死去されました。89歳でした。沖縄音楽への偉大な功績を讃えると共に、ご冥福をお祈りいたします。

・明るい黄色の「ゆうなの花」は、一日花です。


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・ゆうなの花(3分59秒)
・ゆうなの花の「メランコリー」なメロディーは、心を落ち着かせてくれます。
・作詞:朝比呂志 作曲:普久原恒男 歌:当山 達子