◆「沖縄の原風景」「旧き良き沖縄」が目に浮かぶ名曲(m130)◆
◎収録アルバム:沖縄民謡名選集<6>など
♪『ちんぬくじゅうしい』は?
・『ちんぬくじゅうしい』は、里いも(ちんぬく)の炊込みご飯(じゅうしい)の事です。
♪『ちんぬくじゅうしい』(1番)の歌詞
あんまー たむのー きぶとんどー <あんまー たむのー きぶとんどー>
煙ぬきぶさぬ 涙そーそー <きぶしぬきぶさぬ なだそーそー>
ヨイシーヨイシー 泣くなよ <よいしーよいしー なーくなよー>
今日ぬ夕飯 何やがてー <ちゆーぬゆーばん ぬーやがてー>
ちんちん ちんぬくじゅーしーめー <ちんちん ちんぬくじゅーしーめー>
♪『ちんぬくじゅうしい』(1番)の大意
おかあさん 薪が 煙っているよ
煙が煙たくて 涙が出るよ
よしよし 泣かないで
今日の夕ご飯は なんだろうな
里いもの炊込みご飯だよ
♪夕飯を作るおかあさんと子供の会話
・夕飯を作るおかあさんの背中を見ながら、お腹がへった子供達は「今日の夕飯は何?」と聞きます。「ちんぬくじゅうしいだよ。」の答えに、里いもの甘さを思い出し子供達の心は「ぽわっ」とふくらみます。
・畑からお父さんも帰って来ました、-さあ!もうすぐ家族揃って、楽しい夕御飯です。
♪フォーシスターズが歌って大ヒット
・『ちんぬくじゅうしい』は、作詞:朝比呂志、作曲:三田信一、フォーシスターズが歌って、大ヒットしました(1968年)。作曲の三田信一は、フルートの名手で、この曲の録音にも参加しております。歌詞の、1番と2番は「夕飯作り」、3番は「トーカチ(米寿祝い)」、4番は「まぶいぐみ」(後述)が、歌われております。
♪「まぶいぐみ」とは?
・4番は「三良(さんだー)がまぶいを落としたので、前田のおばーちゃんが、まぶいぐみをしてあげました」という歌詞です。
・沖縄では、人間は複数のまぶい(魂)を持っており、驚いたり、ショックなことが起きるとまぶいを落とし、体調が悪くなると信じられています。まぶいを落とした場合は、落とした場所でまぶいぐみ(魂込め)のお祈りをして、落としたまぶいを体に戻します。何かおとぎ話のような話ですが、今でもまぶいぐみは行われています。
♪子供達が替え歌を作ると言う事は「名曲の証明」
・ブルーコメッツの大ヒット曲「ブルーシャトー」には「森トンカツ 泉ニンニク かーコンニャク…」の替え歌があります。子供達が替え歌を作ると言う事は「名曲の証明」として、名誉なことではないでしょうか。
♪『ちんぬくじゅうしい』にも、替え歌がありますが…
・この『ちんぬくじゅうしい』にも、歌詞の最後「ちんちん ちんぬくじゅーしーめー」の替え歌があります。
・それは「チン チン チン×× かーゆいーぞー」です。替え歌を、大声で歌う男の子を見ると笑ってしまいます。これも「名曲の証明」とはいえ「あ~あ 素晴らしい名曲が」思う私でもあります。
・ちんぬくじゅうしい(3分27秒)
・「沖縄の原風景」「旧き良き沖縄」が目に浮かぶ名曲です。
・作詞:朝比呂志 作曲:三田信一 歌:フォーシスターズ