◆「一期一会」「相手を大切に思う気持ちがとても大事ですよ」(m128)◆
◎収録アルバム: ありがとう
♪『肝にかかてぃ』の歌詞
寄ゆる年如に <ユゆるトュシグトゥに>
寄たる年如に <ユたるトュシグトゥに>
変わる顔やてぃん <カわるカオやてぃん>
志情どぅ たぬむ <シナサケどぅたぬむ>
いちまでぃん 忘しららん <いちまでぃん ワしららん>
忘しららん事ぬ 肝にかかてぃ <ワしららんクトゥぬ チムにかかてぃ>
♪『肝にかかてぃ』の大意
これから年をとるように
これまで年をとったように
人の顔も変わっていく
だから心が大切である
だれにも
忘れられない事が心の片すみにある
♪「忘れられない事が心の片すみにある」
何かの弾みに、昔同じ時を過ごした人の思い出がよみがえる事があります。馬鹿をいっしょにやった仲間、一言が足りず別れてしまったあの人。「あの人はどうしているだろう?」「健やかだろうか?」「幸せだろうか?」…。こんな思いを見事に歌ったのがこの『肝にかかてぃ』です。
♪「人の顔も変わっていく」
過ぎて行く年月は、年輪のように人の顔も変えていきます。そして、歳を重ねて、数えきれない程たくさんの人と出会いました。「一期一会とは、この出会いは一生に一度の出会い、互いに誠意を尽くす心構えで接しましょう」という茶道に由来する言葉です。「互いに誠意を尽くす」まではできなくとも、一つ一つの出会いを大切にしながら生きたいものです。
♪「だから心が大切である」
歌詞にある「志情(しなさき)」とは、沖縄方言で「情け深い、相手を大切に思う気持ち」を表す言葉です。「志情どぅ たぬむ」で「相手を大切に思う気持ちがとても大事ですよ」と、歌っています。聞く人の心をなごませる優しいバラード調のこの曲は、作詞・作曲とも、照屋 林賢です。
・肝にかかてぃ(3分53秒)
・「だれにも忘れられない事が心の片すみにある」。林賢の三線もいいですね。
・作詞・作曲:照屋林賢 歌:りんけんバンド