いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

◆いつも音楽といっしょ<立神岩(たちがみいわ)>(m091)

■アルバム『立神岩(Standing Top of the Reef)』の制作(社会人編 2 of 12)

 

♪コンピュータを使った音楽制作を始める

・その頃(約30年前)、私は、友人の影響を受けてDTM(Desk Top Music)を始めました。DTMとは、コンピュータを使った音楽制作の事です。「楽器が弾けなくても音楽が作れる」「音楽制作の助け舟」というのが、DTMの売り文句でした。確かに、楽譜を一音ずつコンピュータに入力すれば、音が鳴ります。しかし、それは「平べったく、拡がりのない」「ただ音が鳴っている」状態です。

 

・当時「ただ音が鳴っている」状態から「聞ける音」にするには、二つの方法があります。一つ目は(手間がかかりますが)入力する音を一つずつを編集して、それらしくする方法、二つ目は(機材を購入して)「エコー」「コーラス」などのエフェクトをかける方法です。私は、二つの方法を駆使する為、機材も購入して「自分の音の探求」に血道を上げました。

 

・しかし、やってゆく内に、音そのものを良くしたいという欲が出てきて、(とても高価だった)サンプラー音源を購入してしまいました。サンプラー音源とは、実際の楽器の音を元ネタとした音源で、音色、音の艶、音の鳴り等、今まで使っていたデジタル音源とは、各段の差がありました。

 

♪一年がかりで作り上げたアルバム『立神岩』

・最初に、必要最低限の機材(約30万円)を投入して、DTMを始めました。その後、サンプラー音源購入等で、DTMに100万円近いお金を投入する事となりました。(結果、財布が相当に厳しい事態となりました。)

 

・そして、一年がかりで作り上げたアルバムが『立神岩(Standing Top of the Reef)』でした。沖縄の歌、昔作ったオリジナル曲、歌謡曲、新曲など11曲をDTMで作成、テープに録音して、家族、親戚、友人などに配りました。

 

・アルバムのタイトル『立神岩』は、与那国島にある奇岩の名前です。海にそそり立つ立神岩、その荘厳さに島の人は、この名前を付けたのだと思います。実際に与那国島で見た、荒波の中にそそり立つ立神岩の姿は、東京生活に疲れ気味の私に、勇気を与えてくれました。

 

♪副題の『Standing Top of the Reef』とは

・尚、副題の『Standing Top of the Reef』とは、内海と外海を隔てるサンゴ礁のヘサキに立つという意味です。実際にそんな所に立ったら、命の保障はありませんが、荒波の外海に 向かって「負けないぞ!」と叫ぶ、私の意気込みを現わした副題となっています。

 

・膨大な時間とお金を費やしましたが、素晴らしい出来のテープの音(自画自賛)は「完成した喜び」と共に「財布の厳しさ」を忘れさせてくれました。

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・力強い姿の「立神岩」のCDジャケットです。


www.youtube.com

・立神岩(たちがみいわ)(ありがとう沖縄)(3分49秒)
与那国島にある奇岩・立神岩に「生き続ける勇気」をもらった事への感謝の曲です。
・作曲:南風まさひこ