いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

◆いつも音楽といっしょ<小フーガト短調>(m075)

■『小フーガト短調』(バッハ)(小学生編 3 of 4)

 

♪『小フーガト短調』に大感動!

・小学校の音楽の授業では、2ヵ月に1回「音楽鑑賞」の授業がありました。主にクラッシクの名曲をレコード鑑賞するのですが、その授業で出会ったのが、バッハの『小フーガト短調』でした。


・『小フーガト短調』は「四つの音の線が絡み合う(四声)のポリフォニー音楽」です。ポリフォニー音楽とは、複数の独立したパート(声部)で構成された、多声音楽の事です。私は、この「四つの音の線が絡み合う美しさ」に、感動したのだと思います。

 

♪モノフォニー音楽とポリフォニー音楽

・一つの声部しかない音楽を、モノフォニー音楽と呼びますが、私が生まれてから聞いてきたのは、モノフォニー音楽だけだったと、思います。学校唱歌、歌謡曲などは、メロディーという一つの声部に、伴奏がついているモノフォニー音楽です。

 

ポリフォニー音楽には「カノン」「フーガ」などの演奏形式があります。「カノン」は、基本的には「カエルの合唱のような歌の追いかけっこ」で「パッヘルベルのカノン」が有名です。パッヘルベルは、バッハと同じバロック時代の音楽の巨匠です。

 

♪バッハの「フーガ」は、なぜ偉大なのか!

・「フーガ」という演奏形式は、対位法という厳しいルールのある作曲技法を使いますが、バロック最後の巨匠と言われたバッハは、この作曲技法を、最終的に完成させた音楽家と言われています。対位法を極めたバッハの「フーガ」の主題の扱いは「高音」「低音」「長調」「短調」時には「2倍」「逆さ」など、多彩で高度な技法に溢れています。

 

・私は、バッハの「フーガ」が流れると、まるで時間が止まったかのように、聞きほれてしまいます。私は、バッハの偉大さは「対位法の作曲ルールにより、機械的な音楽になりがちなフーガ」を「聞く人に爽快感を与え、心を満足させてくれる芸術にまで高めた点」ではないかと「フーガ」の主題を耳で追いながら、いつも思うのです。

 

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・聞くに楽しく、弾くに難しいバッハの曲。私には、バッハがアメとムチを持った音楽の先生に見えてしまいます。


Bach, BWV 578 "Little" Fugue in G minor, バッハ, 小フーガ ト短調

・小フーガト短調(8分12秒)
・2回演奏され、2種類のレジストレーション(音色)での聴き比べができます。
・作曲:J.S.バッハ 演奏:津野康子