いつも音楽といっしょ

音楽といっしょに成長した自分を振り返ります。

■いつも音楽といっしょ(スカボローフェア(S&G))■

◆彼女によろしくと伝えてくれ 僕の真実の愛を捧げた人に(m071)◆

♪「スカボローフェアに行くなら パセリにセージにローズマリーとタイム」。サイモン&ガーファンクルの3rdアルバム「パセリ、セージ、ローズマリー アンド タイム」(1966年)の1曲目『スカボローフェア/えい唱』です。「言葉で表せない、素晴らしい透明感」。ギター1本と男声デュエットで「どうやったら、こんな透明感のある音楽を、作れるのでしょうか?」。今回「1.歌詞」「2.メロディー」「3.コード」「4.ハーモニー」の、4点から分析してみます。

♪「1.歌詞」:元詞は、イギリスの伝統的なバラッド(バラード)で、18世紀末には『スカボローフェア』と、ほぼ同じ内容の歌詞が記録されています。中には、男女のデュエット版もありました。

♪「2.メロディー」:いろいろなメロディーがあり、吟遊詩人の口伝えで広まってゆきました。イギリスでのロード生活中に、ポール・サイモンもこのメロディーを聞き『スカボローフェア』を思い立ったと、考えられます。

♪「3.コード」:「Dsus4+9」が、この曲の肝(きも)となるコードです。何か難しいそうですが、押さえ方は「Cのローコード(開放絃を使った)を、3フレットずらします(ド⇒レ)」。構成音は「ミ、レ、ファ#、ソ、レ、ミ」となります。これを「5絃⇒1絃⇒3絃⇒4絃⇒2絃⇒3絃」と弾けば『スカボローフェア』の、リフ(主な伴奏)となります。原曲では、7フレットにカポをつけて演奏しています。

♪「4.ハーモニー」:ゆったりとした3拍子の『スカボローフェア』は、白玉(長く伸ばす音符)の連続です。ポール・サイモンは、主メロディーが、白玉で伸ばしている時に、副メロディー絡ませるアイデアを思い付きます。「彼女への思い」の主メロディーと「中世の戦争」の副メロディーが、切なくなるようなハーモニーを生み出します。副メロディーの「中世の戦争」は、1960年代の「ベトナム戦争」を、意識しているとも言われています。

♪この曲の英語表記は「Scarborough Fair/Canticle」です。「Scarborough」は、イギリス、ノース・ヨークシャーの海沿いの街です。現地での発音は「スカーブラ」と、なっています。

♪「Canticle」は「祈祷書聖歌」の事で、日本語では「えい唱」と訳されています。サイモン&ガーファンクルは、この曲を「祈祷書用の聖歌」と位置づけました。確かに、聖歌や賛美歌の様な、清らかで静かな曲と、なっています。深読みかもしれませんが「ベトナム戦争」で亡くなった兵士やベトナムの人々への「祈祷書聖歌」の意味も含んでいるかと、考えます。

♪「コンドルは飛んでゆく(アンデス民謡)」「明日に架ける橋(ゴスペルの影響)」「母と子の絆(レゲエのリズム)」等。ポール・サイモンは、旧い歌や民謡に題材を求め、自分達の音楽として完成させる天才です。その1曲目が『スカボローフェア/えい唱』であり、イギリス中世の音楽を、スタンダード・ナンバーにまで成長させました。

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◎『スカボローフェア/えい唱』が入ったアルバム・ジャケットです。


スカーボロー・フェアー Scarborough Fair サイモンとガーファンクル.wmv

◎スカボローの街並みが見れる『スカボローフェア/えい唱』です。


25_永良部子守唄(えらぶこもりうた)(沖永良部島民謡)

◆私の「オリジナルソング」をアップしています。良かったら聞いてください。